東京・大福ダイアリー ~清澄白河「御菓子司 双葉」「いちかく」、門前仲町「深川伊勢屋」2021.03~

3月末、ずっと気になりながらもなかなか行けてなかった清澄白河と、お隣の門前仲町界隈を探索してきました。
たまたまチェックしたあんこ系ブロガー(?)さんの情報によると、この周辺は下町情緒あふれる和菓子屋さんが結構多いということですし、楽しみです!

まず、メトロ半蔵門線・清澄白河駅で下車。仕入れた情報でお店が多いと紹介されていた「深川資料館」がある「資料館通り」を目指し歩くと、すぐに案内の看板が見えてきました。通りに入ってみると、ぶらりぶらりと少人数でお散歩されている方たちがいらっしゃいます。お天気も良く、なんだかのんびりした雰囲気がいいですね。季節が進むごとにマスクは暑っくるしくなってきましたが・・・(^▽^;)
すぐに目に入ったのは、「霊巖寺」という立派なお寺です。


こちらには、8代将軍・徳川吉宗の孫で、のちに江戸幕府老中トップとなり「寛政の改革」を行った、松平定信公のお墓があるとのこと。
残念ながら、今回は探索のしょっぱなに偶然見つけて入った為あまり時間がとれず、ぐるっと回っただけでそのお墓の場所もちゃんと確認できず写真も少な目です・・・でも、緑が多くとても広々とした構内で、後で調べたら、墓所は国の史跡に指定されており、また都の有形文化財になっている地蔵菩薩座像もあるそうです。(確かにそんな感じの大きなお地蔵様、目撃した記憶があります・・・(^^;)
そして、驚いたことに、「清澄白河」という地名の“白河”は、この松平定信公が福島県白河藩の藩主だったことに由来しているそうです。そして、霊巖寺は、松平家の菩提寺だそうですよ。
この地域の人々と松平家の間でどんないきさつややり取りがあって「清澄白河」が決定したのか非常に気になるところです。その辺の歴史の深堀り、NHKの「日本人のお名前」で取り上げてくれないかな~他人まかせですが・・・(笑)

さて、お寺をあとにしばらく歩くと、深川江戸資料館が見えてきました。とても興味はひかれたのですが・・・今回は門前仲町まで行く予定でおそらく駆け足での鑑賞になりもったいないので、泣く泣く入館は諦めました。
(ちなみにこちらの入館料は大人400円。想定復元した江戸時代の深川の町並みが常設展示されていたり、企画展では現在、「こうとう浮世絵づくし」が開催されているようです。)

資料館を通り過ぎてすぐ、お目当てのお店の一つである、創業70年の「御菓子司 双葉」さんに到着です~

間口はそこまで大きくなくちょっと小さめのお店なので一見通り過ぎてしまいそうですが、カラフルなのぼりがしっかりアピールしてくれています。
中に入りますと、ショーケースにはあまり他では見ないような色々な種類のお菓子が・・・
迷いましたが、ごま大福(@税込140円)、きんつば(@税込150円)、杏外郎(@税込190円)、マガどら(@税込200円)を購入しました。どれも美味しそう・・・
他にも、果実入り羊羹(抹茶、富有柿、青梅、無花果の4種類)、梅の里(梅の甘露煮入りおまんじゅう)、うぐいす豆の鹿の子など、心ひかれる商品がいっぱいありました。
メニューを絞って展開されているお店も多い中、常に新しい試みやバージョンアップをされている(お店HPを拝見すると、商品説明にそのような記述が見受けられます。)こちらのご主人の姿勢に感動~。しかも、全然敷居は高くないところが素晴らしいです。
「じゅん散歩」でもとりあげられたみたいですよ。あの適当おじさま、真面目にレポートしたのかな・・・(^▽^;)
お店の前の小さなベンチで、応対して下さった奥様におことわりして、早速いただいてみました。

〇ごま大福・・・白ごまの風味が香ばしいお餅は柔らかで、タップリの小豆のこし餡とすごく合います。豆大福もいいけどごまもいいなぁ~

〇きんつば・・・外側の生地は結構もっちりしていて、あんこは大福のあんよりちょっと甘めでした。きんつば一つとってもお店により色々特徴があるのだと、改めて納得。

〇杏外郎・・・「水無月」の杏バージョン・・・とのことで、なるほど確かに。独特のあまずっぱさがあり生地はもちもちして、美味しかったそうです。(ダンナ談)

〇マガどら・・・マガとはもちろん、マーガリンで~す。あんことのハーモニー、美味しいに決まってますね。生地は割としっとりしていて、ハチミツの風味がとてもしたそうです。ちょい小ぶりだけど、非常に満足したそうです!(ダンナ談)
購入したお菓子全部、完食しました~。まだまだ食べてみたいメニューあるので、再訪決定です!

続けて、通りを歩いてみます。左右に、雑貨屋さん・お豆腐屋さん・古書店など色々なお店が並びキョロキョロしてしまいます。しばらくするとオヤッ、またまた「名物 だんご」「おにぎり」というのぼりが見えてきました♪
またまたいい感じの店構え、「いちかく」さんです。

店先のショーウインドウには、お団子、くさ餅、桜餅、鹿の子など甘味ものの他に、どんぶりもの、お寿司系、おにぎり、焼きそばなどテンション上がる庶民派メニューが並んでいます。
さっきあんこものを欲張って2種類も食べて口の中が甘々だったので、こちらではシャケおにぎり(2個いり@220円)と、みたらし団子(@100円)を購入しました。
そして、やはり早速、店先のベンチでいただきました。

〇みたらし団子・・・お餅は少し焦げ目が入って香ばしくてもっちり。タレもたくさんで、醤油風味しっかりにちょうどいい甘さ加減で、好きだった~
おにぎりも、手作り感がある握り具合にシャケいっぱいで満足だったようです!(ダンナ談)
実食中、お店の奥様が話しかけてきて下さって、近くにある「木場公園」と「東京都現代美術館」の場所を教えて下さいました。わ~なんかハートウォーミング♡
こちらはホント、ご近所の方にも親しまれている、無くてはならないお店という感じで、初めてきたのになんだかホッとする雰囲気でした。若者が、かつ丼をお昼ご飯用に買って行っていましたよ。次回はもうちょっとお腹すかせて来ようっと。もう一つ、再訪熱望のお店が見つかってしまった・・・(^^)
もう少しここでノンビリしたい気もしますがよっこいしょと腰をあげ、さらに通りを先に行ってみます。
すると、事前にチラと調べておいた、「庄之助」さんというお店が見えてきました。こちらは、大相撲の立行司、第22代木村庄之助さんの息子さんが創業された和菓子店で、軍配うちわ型の「庄之助最中」が名物とのこと。
ただどうもお休みみたいなので、外観だけでも・・・と写真を撮っていましたら、お店から出てきた関係者とおぼしきお兄さんがこちらに気付いて、「今日は改装中でお休みなんです。すいません~」と教えて下さいました。なんとこの方、庄之助さんのひ孫さんだそうです!作業中でお忙しそうなところ、ありがとうございました。しかし肝心の、いつまでお休みかを聞き損ねてしまいましたぁ・・・後でHPなどを調べたら、お店は他に、神田須田町店、神田駅北口店があるそうなので、そちらにうかがえば確実かもしれません。
最中の他にも、双葉さんにもあったゴマ大福や、どら焼き、そして売切れてしまうことが多いそうですが、プリンも人気と紹介されています。
軍配型の最中は、相撲好きの人へのお土産や、外国の方なんかに喜ばれるでしょうね♪
(ちなみに「木村庄之助」とは行司の名称で、現在までに37代受け継がれているそうです。結びの一番を裁く行司の最高位というとこなのですが、わたくし恥ずかしいことに、個人のお名前と思っていました・・・知らないって恐ろしいですね。和菓子の色々を探っていくうちに、一般常識も知ることが出来ました(^^;)

ここまで辿り着いて美術館も近づいてきましたが、今回はこの辺で引き返し、門前仲町の方向へ向かいます。門前仲町では、「成田山深川不動堂」と「深川伊勢屋」さんに行きたいと思っていたので、そっちら辺を目指してテクテク歩きます。
著名人の節分の豆まきの映像や、歌舞伎の「成田屋」で有名な成田山新勝寺にはいつか行ってみたいと思っていたのですが、最近は遠出も控えているのでせめて、新勝寺の東京別院である深川不動堂と、お寺周辺の参道や商店街でその雰囲気を味わいたい~という狙いです!

しばらくクネクネ歩いて清澄通りに出て門前仲町方面に進むと川が見えてきました。すると橋の手前に「伊勢屋」さんを発見。

あれ?なんかもっと遠いはずだけど・・・と思いつつ、発見した嬉しさの勢いで店内へ。豆大福(@税込170円)とずんだ団子(@税込130円)を購入しました。
お店、目立ついい場所にありますね~若いカップルさんなんかもぞくぞく入ってきていました。
しかし、そこは、目指していた深川伊勢屋さんの本店ではなく、平野町店なのでした~・・・
深川不動堂はどこだどこだとマップで探すうちに判明しました。まっ、よかでしょうってことで
目的地へ向かう為、伊勢屋さんのそばの「仙台堀川」沿いに歩き始めたのですが、そこの桜並木がちょうど見頃で中々素敵でした!前回の国立劇場の桜と同様、思わぬ穴場スポットを見つけ、景色を堪能しながら歩きました。

「木更木橋(きさらぎばし)」を渡り、桜並木とはお別れです。そのまま5分ほどしばらくまっすぐ歩くと、右手に深川不動堂が見えてきました。
江戸時代から「深川のお不動様」として親しまれてきたそうです。

こちらは旧本堂とのこと。

こちらが本堂。
この本堂の中にある回廊には、1万体のクリスタル五輪塔が並んでいるそうなんです・・・が、
現在はコロナ対策として閉鎖しているので、その様子はネットの紹介記事を見るしかないのですが、とても神秘的な雰囲気が伝わってきます。
そして、こちらの外壁は、お不動様のご真言に包まれた「真言梵字壁」に覆われているのだとか。
すごく特徴的で目を引きます。
御利益としては、諸願成就・厄難消除・交通安全・家内安全・商売繁盛だそうです。

お参りを終え参道を歩いていくと、つきあたりに伊勢屋さんの本店が登場で~す。
こちらの方が広く、お食事処も併設されているようです。

立地的にも、参道の顔のようなお店ですね.。とても賑わっていました。

伊勢屋さんを含む「深川仲町通り商店街」は130軒ほどのお店が営業しているらしく、全部じっくり見たかったのですがこの日はもう体力の限界が・・・トホホ。
エネルギーチャージして再訪し、またいいお店を見つけたいです!

さて、伊勢屋さんで購入した商品の感想です。
写真、撮り損ねました~すみません(;’∀’)
〇ずんだ団子・・・ずんだ餡大好きで、売っていたらよく買います。こちらのずんだ餡は自然な甘みで(色も自然。お店によってはたまに、緑が鮮やかすぎる時もあります~)美味しかったです。
〇豆大福・・・この日は食べきれず、冷凍して後日いただきました。どの素材も安定したお味で、とても食べやすかったです。
<お店情報>
「御菓子司 双葉」
東京都江東区白河22丁目2-13
9:00~19:00
月曜日定休

「いちかく」
東京都江東区白河3丁目2-16
8:00~18:00
月曜・火曜・金曜日定休

「庄之助」深川白河店
東京都江東区白河3-3-19
10:00~17:00
日・祝日定休
※こちらは現在休業中のようなので、ご来店の際にはお問合せ下さい。(03-3820-5076)
お店は他に、神田須田町店、神田駅北口店があるとのことです。営業時間・定休日などご確認をお願いします。

「伊勢屋 平野町店」
東京都江東区平野1丁目2-1
9:00~19:00
火曜日定休

いつ食べてもいつも美味しい豆大福&あんこ和菓子、まだまだ行きたいところは目白押しでーす。
次は、淡路町の「竹むら」さん、「HANARE」さん、神保町「亀澤堂」さんです。

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