東京・大福ダイアリー ~錦糸町 「御菓子司 白樺」「埼玉屋」「船橋屋」 そして亀戸天神 2020.11.22~

今日は、メトロ半蔵門線・錦糸町駅で下車し、周辺の和菓子屋さんと名所を探索します。

ここ錦糸町は私は初めての訪問で、勝手に「下町チックな街並み」を想像していました。

ところが、駅すぐのパルコはきれいだし(2019年3月にオープンしたようです)、直結の商業施設「テルミナ」もあり、駅前のバスのロータリーにはガンガンバスたちが乗り入れていてガンガン人も乗り降りしているし、全然想像と違う(すいません)、オシャレで賑やかな街でした。

(実際調べてみると、「乗りものニュース」というサイトに、東京交通局が集計した「都営バスの2016年度の1日あたり乗員トップ5」が掲載されていたのですが、1位と4位が、錦糸町駅前から出発の路線だったようです。賑わっているわけですね~)

 

さて、一つ目の目的地である、「御菓子司 白樺」さんに向かいます。

駅前の歩道橋を渡り京葉道路を歩いて、「丸井」の前を通り過ぎJRAの施設を目印にひょいっと左折。しばらく歩いてまたひょいっと右折すると「江東橋公園」の向かいに、お店発見です。駅から10分もかからないと思います。この辺は住宅街でありながら、途中行列が出来ているラーメン屋さんなど、食事処も何軒かあるようです。

黄色とオレンジの日さしがかわいい店頭。

すでに2組ほど先客がおられました。常連さんかな?ご家族分をって感じで注文されています。

私たちも、後ろからショーケースを覗かせてもらって、どれにするか悩みます。

そして、絶対はずせない「豆大福」2個、お腹すいてたんで「山菜おこわ」、それと、看板商品の「錦どら・白」と、本店限定販売「鹿の子」を一つずつ購入しました。

「錦どら」には、白と黒がありまして、初訪問の私たちは白は白あん、黒は黒あん(小豆餡)と思い、黒の方を注文しましたら、お店の方が「黒は、生地に黒糖が使われているので黒と呼んでおり、餡はどちらも小豆餡ですよ」と教えて下さいました。 おっと!やはり最初はオーソドックスな味を楽しみたいと、今回は「白」に決定しました。後ろにもお客さんが並んで待ってらっしゃるのにモタモタとして申し訳なかったのですが、大変親切丁寧に対応いただきました~。これだけでもポイント高いっすよね!

前述のとおりお腹すいていたので、早速目の前の公園で実食です。

豆大福(@税込150円)・・・お餅は、ちゃんと餅らしく厚みと弾力がありました。個人的にはこのくらい弾力あった方がよろしいかと思います。豆はゴロゴロ感バッチリ。とても良いです。餡は粒あんで小豆の香りしっかりします。甘さは普通くらいかな?非常に美味しくいただき豆大福欲がしっかり満たされました~。一つ税込150円ってすごいです。これからも大変でしょうが、ずっとずっと作り続けていただきたい・・・

(公園ではあと、「山菜おこわ」(@税込135円)を食べたのですが、味付けそれ程濃ゆくなく、優しいお味でした。)

下記の2商品は、後日いただきました。

錦どら・白(@税込180円)・・・こちらはうちの旦那さんのみ食べたので、感想を聞きました。

どら焼きの生地はきめ細かい柔らかさでほんのり甘みもありモチモチ。(原材料として小麦粉と、米粉も使われているようです。)つぶ餡の食感もよく、これまで人生で食べたどら焼き中で1番といってもいいくらい美味しかったそうです!(元々あんこマニアでもなく、大した量のどら焼きは食べてないのですが、長くは生きてますからね。説得力があるのか、ないのか・・・。) さすが、お店一押しの商品ですね。こうなると「黒」の方も気になります。

鹿の子(@税込150円)・・・こちらは私のみいただきました。中のあんはこし餡で、求肥は入っていませんでした。ちょっと豆大福の印象が強すぎて、強烈に心に残ってはいないのですが、美味しかったですよ。お値段のことばかり言うのはなんですが、とても丁寧に作られているのにリーズナブルだと思います。

 

腹ごしらえも出来たので、次の目的地・亀戸天神に向かうため、駅の方に戻ります。

駅も超え、「北斎通り」の交差点を「錦糸公園」の方に渡ろうと信号待ちしていたら、おやって感じでおにぎりやお団子も売っている小さなお店を見つけました。「埼玉屋」さんです。

たたずまいがちょっと渋めで二度見してしまいましたが、和菓子もおいてらっしゃいます。

「えっ、えっ、こんなところに~どうしよう~」とか言っている間に、こちらも常連さんとみられる自転車に乗ったオジサマが、手慣れた調子で注文されています。うちの旦那はもう少しお腹を満たしたかったらしく、それではと、

「いなり」(@税込84円)1個、「巻き寿司・かんぴょう」(@税込84円)2個、「いそべ餅」(@税込105円)2個、「どら焼き」(@税込126円)1個を購入!

錦糸公園に移動して、いくつか食べてみます。

いなりも巻き寿司も、懐かしい味・・・かんぴょう巻きって、何十年ぶりに食べる気がする・・・「いそべ餅」は、お餅柔らかでのりとしょうゆが効いててこれまた郷愁を誘います。

いいです!昭和生まれにはたまりません!いや、平成生まれの人にも是非食べて欲しい下町の味です!偶然にでしたが、いいお店に巡り合えました。こちらも、これからも末永く営業していていただきたいな~なんか妙に気取ってない真摯に味を守り続けているこうゆうお店、大好きっす。

後日自宅で、「どら焼き」をいただきました。少し小ぶりで、生地も粒あんの餡子もちょっと固めでギュッとした感じで甘さは控えめかな・・・?定番の、素朴な味わいのどら焼きでしたよ。

予定外の寄り道でお腹も満たされ少し腰が重くなりましたが、亀戸天神さんへの道のりを進んで行きます。公園すぐそばの商業施設、「オリナス錦糸町」の中をチラチラ見ながら通り抜けます。若いファミリーがいっぱいでした。公園にも元気いっぱい遊んでる子供たちいっぱいいたし、この辺は住みやすいのでしょうね。

すぐに蔵前橋通りに出て川を渡って、「船橋屋亀戸天神前本店」さんを通り過ぎ左に曲がると、鳥居が見えてきました。「亀戸天神社」に到着です~

鳥居をくぐると、スカイツリーも見えますね。高い建物など遮るものもなくきれいに見えます。

ご祭神は、学問の神様として名高い菅原道真公です。こちらのご本社は福岡の太宰府天満宮(私たちの地元!)ということで、古くは「東宰府天満宮」と称されていたそうです。

訪問日には、恒例の菊祭りが規模を縮小して行われていました。色とりどりの菊の花が飾られていてとても可愛かったのですが、やはり亀戸天神社さんの代表的なお花と言えば、4月~5月の藤の花ですよね~。藤棚15棚、50株と壮大なスケールのようです。朱色の太鼓橋と咲き誇る藤棚、スカイツリー・・・あー見ていたい!!その頃には、皆が安心して楽しめるようになっていることを切に願います。ちなみに、天神様ということでもちろん、初春の梅の花も有名です。春の訪れを、待ちたいと思います。

さて帰りには、創業200余年の老舗、「船橋屋」さんに寄らないわけにはいきません。

明治のころ、江戸甘いもの屋番付(実在!)で横綱にランクイン(実話!)されたという、船橋屋さんの「亀戸くず餅」は超有名です。この日も次から次に、お客さんが来ています。私ももちろん、「元祖くず餅」を購入しました。

 

実食の感想 まずは、何もつけずにお餅だけ・・・ お餅は、適度な歯ごたえがあり、少し酸味を感じるような・・・それもそのはず、船橋屋さんのHPを拝見すると、原料である小麦粉のでんぷん質を乳酸菌でじっくり発酵・熟成させているそうです。腸にいいとされる乳酸菌、嬉しいですね~しかもその「小麦澱粉」は、小麦粉からグルテン質を取り除く分離課程を経たものを発酵させているので、グルテン含有率も非常に低いそうです。日頃、小麦粉摂取を少々気にしている方でも、安心していただけるのではないでしょうか。しかし、いくらヘルシーとは言え、くず餅のみをパクパク食べるってほどのマニアではないので、次は、きなこと黒蜜をたっぷりかけていただきます。きなこは栄養豊富な大豆が原料、沖縄産の黒糖がベースとなる黒蜜にはミネラルやビタミンがたくさん含まれているということで、くず餅のお供は甘いだけではありません。まるで「栄養のダイヤモンド」、あ、ひし形ですからね・・・ とても美味しくいただきました。

伝統があり、「和菓子で唯一の発酵食品」という船橋屋さんのくず餅、時々ふと食べたくなります。次は藤まつりの季節に是非また・・・

(ところで、船橋屋さんのようなひし形の白っぽいお餅の「くず餅」を、私は東京で初めて食べました。私の地元、福岡の和菓子屋さんでもくず餅というと、透明なプルンとした食感のものです。調べてみたら、小麦でんぷんで作るくず餅は東京を中心とした地域に限定され、全国的には葛粉を使ったくず餅のほうが多いのだそうです。関東では原料が違うのになぜ「くず餅」となったかは諸説あるそうなのですが・・・紛らわしくないように名前を「くず餅」あるいは「久寿餅」という表記にされたそうです。関東独特とは、興味深いです。これからも地域限定の和菓子に巡り合いたいです。)

 

次は、新橋の「文銭堂」、「丸万」さんリポートです。

 

<お店情報>

「御菓子司 白樺」

本店:墨田区江東橋2丁目8-11

営業時間:8:00~18:30(月曜定休)

テルミナ店:墨田区江東橋3丁目14-5 地下1階

営業時間:10:00~21:00(年中無休)

 

「埼玉屋」

住所:墨田区錦糸4-12-4

営業時間:8:30~18:00(月曜定休)

 

「元祖くず餅 船橋屋」

亀戸天神前本店:江東区亀戸3-2-14

営業時間 販売:9:00~18:00(年中無休)

喫茶:9:00~17:00

(船橋屋さんは、都内に路面店を他に4店舗、また有名百貨店にも多数出店されています。詳しくは、船橋屋さんのHP(アドレス)をご覧いただければと思います。)

 

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